【Netflix 韓国映画】イム・シワンの怪演にゾゾッ!どこにもない恐怖体験を描いたサスペンス・スリラー
犯人はイム・シワンだと、最初から明かすところが怖い
韓国版では、イム・シワン演じるジュニョンが、正体を隠しながら主人公・ナミに近づき、彼女の人間関係をひとつひとつ壊して、孤独にしたところで牙をむく……のですが、もう最初から犯人が明かされます(笑)。「犯人を明かしちゃったらつまらないじゃない!」とぷんすかモードに入る方もいるかもしれませんが、安心してください。この描写がのちに、ボディーブローのようにジワジワと効いてきます。終盤に埋め込まれた地雷のようなどんでん返しによって、犯人を知っているにも関わらず、背中がゾワ~とすることでしょう。
あまりにも身近な「スマホ」からはじまるサスペンスには、「もしかして自分のスマホも……」と思わずにいられない、足元から忍び寄る恐ろしさを感じますよね。個人的には「スマホが怖い」とか「スマホと距離を置こう」という気分より、ナミのスマホを見ながら恍惚とした表情を浮かべるジュニョンが思い出されて、「自分は彼のような表情になってはいないだろうか」と、慌てて表情管理をし始めてしまった自分にゾッとしました……。 『イカゲーム』シーズン2配信まであと少し。刺激不足の夜には、サイコパスなイム・シワンを注入するのはいかがでしょうか。
ライター 中川薫 Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。マイブームは「海外の大衆食堂をめぐること」。2023年は釜山&ソウル(韓国)、バンコク&ブリーラム(タイ)、ホーチミン&ハノイ&ダラット(ベトナム)、コロンボ(スリランカ)、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)で爆食。2024年はソウル、ソウル、台湾、ソウルへ。さらに東アジア最大のレインボーパレードである、台湾LGBTプライドパレード「臺灣同志遊行」にも参加。