新潟・花角知事「一層の訪日客誘致に取り組む」 伝統的酒造りの無形文化遺産登録で
伝統的酒造りが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことを受け、新潟県の花角英世知事は5日の県議会12月定例会で「酒蔵巡りや新潟の食と組み合わせて新潟清酒の多様な楽しみ方を発信して、一層の訪日観光客誘致などに取り組み、地域活性化につなげていきたい」と語った。 〝酒どころ〟である新潟県には、日本酒の酒蔵が全国最多の89蔵ある。 新潟県酒造組合会長で、緑川酒造(同県魚沼市)の大平俊治社長(67)は登録について「先人たちが育んできた伝統文化や技術が世界に認められ、うれしい。誇りを持って日本酒を輸出できる」と喜んだ。 大平氏によると、欧米では、コメから香りのいい酒ができるのを不思議に思う人が多いといい、「遺産登録でさらに興味を持ってもらえれば」と期待する。 また、約350年の歴史を持つ酒蔵「玉川酒造」(同市)の風間勇人社長(39)も「これからも伝統的な酒造りの本質を変えることなく、国内外に日本酒のおいしさを伝えていきたい」と話した。