チームによっては主力級? 中日の現役ドラフト注目選手6人
日本野球機構(NPB)は12月8日、2023年度の現役ドラフトを開催する。同制度は各球団が2人以上の対象選手を選出し、必ず1人以上指名する仕組み。移籍の活性化により、出場機会に恵まれない選手の新天地での活躍が期待される。今回は、現役ドラフトで特に注目したい中日ドラゴンズの選手を紹介する。
鈴木博志
投打:右投右打 身長/体重:182cm/95kg 生年月日:1997年3月22日 経歴:磐田東高 – ヤマハ ドラフト:2017年ドラフト1位 一時は守護神を担うなど、ドラフト1位選手の片鱗を示した鈴木博志。しかし、近年は思うような成績を残せていない。 磐田東高校卒業後は、社会人野球のヤマハに入社。社会人日本代表として活躍したこともあり、2017年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。 ルーキーイヤーには53試合に登板し、4勝6敗12ホールド・防御率4.41を記録。翌2019年は開幕から守護神を任され、14セーブを挙げたが、不安定な投球が続いて抑えの座を剥奪。復調出来ないままシーズンを終えた。 2020年以降は登板数が伸びておらず、存在感を発揮できずにいる鈴木。2022年には先発にも挑戦したが、勝ち星を挙げることが出来ず苦しいシーズンとなった。 今季も9試合の登板に終わり、1勝2敗1ホールド、防御率4.07と寂しい数字に。チームでは厳しい立場に置かれており、現役ドラフトの候補になっても不思議ではないだろう。
石垣雅海
投打:右投右打 身長/体重:181cm/88kg 生年月日:1998年9月21日 経歴;酒田南高 ドラフト:2016年ドラフト3位 右の大砲候補として期待をかけられている石垣雅海も、殻を破り切れていない一人である。 酒田南高校では高校通算37本塁打をマーク。長打力不足に悩んでいた球団事情と将来性も評価され、中日ドラゴンズがドラフト3位指名。プロ野球選手の仲間入りを果たした。 入団後はファームを主戦場に実戦経験を積み、プロ4年目にはファームで打率.372(規定未満)・5本塁打を記録すると、1軍での出場機会を増やしていった。 2022年には自己最多の50試合に出場し、3本塁打をマークするなど持ち味を発揮したが、打率.162と確実性に課題を残した。 今季は1軍で22試合出場、打率.087と苦しんだが、2軍では66試合に出場して打率.284・4本塁打と奮闘を見せた。来季はさらに激しいレギュラー争いが予想され、現役ドラフトの対象となる可能性も考えられる。