吉高由里子「結婚がすべての幸せではない」『光る君へ』まひろと重ねつつ結婚観や人生観に言及
『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)はいよいよ後半に突入。吉高由里子演じる主人公のまひろ/紫式部が『源氏物語』の執筆をスタートさせ、内裏に上がって道長(柄本佑)の娘・彰子(見上愛)の女房として働き出すという大きな節目を迎えた。吉高にインタビューし、まひろと道長の関係や、賢子との親子関係について、また、「自分を見ているよう」と自身と重ねるまひろの生き方について話を聞いた。 【写真】柄本佑も絶賛する吉高由里子の書道姿ほか(全11枚)
■まひろにとって道長は生きがい「お互い光と影のような存在」 彰子と一条天皇(塩野瑛久)の距離を縮めたいという政治的な思惑もあって、道長がまひろに一条天皇に献上する新たな物語を書いてほしいと依頼。そこから『源氏物語』の執筆が始まり、まひろと道長の関係性も変わっていくが、吉高は「まひろにとって道長は生きがいなのではないかなと思っています」と語る。 「同じ空間にいることがなかった2人が、一緒にいられる空間になり、すごく近いのにすごく遠い存在にもなってしまって。一生結ばれないけれど、藤壺に出仕する前のまひろと三郎の時のほうが心の距離は近かったのかなと思ったり。でもやはり惹かれ合っているのはずっと変わらないと思います。道長のことをずっと思っているし、思っている気持ちが爆発しないように一生懸命自分でふたをして距離をとって。一緒の方向を目指している2人としてはすごく心強く、道長が生きていることが自分の生きがいというか、この世にいる理由という感じがしています」 まひろの生涯のソウルメイトである道長。吉高は「道長とまひろは恋愛を超えている次元。戦友でもないですし、拠り所なんですかね。お互い光と影のような存在で、まひろが影の時は道長が光って、まひろが光る時は道長が影で支えてくれて、という関係なのではないかなと思います」とも話した。 まひろは道長との子を出産。我が子として育てると約束した夫・宣孝(佐々木蔵之介)が賢子と名付けた。本作で描くまひろと賢子との親子関係について、吉高はとてもリアルだと捉えている。 「私は娘という立ち位置しか経験したことがないので、母親役って難しいなと思いますが、今回は異例だと思います。ドラマって仲のいい親子を描くことが多いですが、そうではなく、すごくリアルな感じだなと。ぶつかり合ったり、口を利かないとか。想像するしかないですが、自分が知っている親子など、目で見て感じたことを思い出したりして探り探り演じています」 物語の後半では、親としての悩みや作家としての悩みが描かれるという。 「子供を育てるのも初めてで、初めてのことがいっぱいですから、自分から生まれた子との向き合い方に悩まされているところもあったと思います。また、作家として物語が思い浮かぶ時の筆が踊るように書けるスピード感ある自分と、全く思い浮かばず書けない苦しい自分と、作家としての悩みが出てきます」