青銀とみち銀の合併認可/金融庁
金融庁は20日、プロクレアホールディングス傘下の青森銀行(石川啓太郎頭取)とみちのく銀行(藤澤貴之頭取)の合併を認可した。2025年1月1日に「青森みちのく銀行」が誕生する。両行合わせた県内預貸シェアは7割超となり、同一地域内で寡占状態を認める独占禁止法の特例法が全国で初めて適用される。 新銀行は青銀を存続会社とする吸収合併方式によって設立。石川氏が頭取に、藤澤氏が会長にそれぞれ就任する。本店は青銀の現本店に置く。 両行は11月25日付で合併の認可を申請。金融庁が合併後の経営体制や財務体制の健全性などを審査し、認可した。 20日は東北財務局の太田原和房局長が青森市で両行の頭取に認可書を交付。石川頭取は「特例法の適用を受けた趣旨は、競争環境がなくなる懸念より、地域のメリットに資することだと捉えている。合併して良かったと実感してもらえる銀行を目指す」、藤澤頭取は「皆さまの期待に添えるよう、石川頭取とタッグを組みながら着実に前進していく」とそれぞれ語った。 両行を合わせた県内シェア(24年3月末)は預金が79・11%、貸出金が79・46%。預金残高5兆3122億円(24年9月末)、貸出金残高3兆5364億円(同)で、東北地方の地銀では七十七銀行(仙台市)、東邦銀行(福島市)に次ぐ3番目の規模となる。
デーリー東北新聞社