バイデン米大統領、連邦死刑囚の大半減刑 トランプ氏による執行阻む
バイデン米大統領は23日、連邦法違反で死刑が確定した40人の死刑囚のうち、37人について仮釈放なしの終身刑に減刑した。トランプ次期大統領が死刑を執行できないようにするための措置で、過去に例のない規模の減刑となった。 トランプ前政権は2020年、連邦政府としては17年ぶりに死刑を執行し、任期中に計13人について執行した。これに対し、20年の大統領選では連邦での死刑廃止を公約としたバイデン氏は就任後、執行を停止するよう、司法省に指示していた。 バイデン氏は減刑を発表した23日の声明で「殺人者たちを非難し、その卑劣な行為の被害者のために悲しむ」と強調。そのうえで、「良心と経験に基づき、連邦レベルでは死刑の運用を止めなければならないと、これまで以上に確信している。私が停止した死刑執行を、新たな政権が再開することを黙認するわけにはいかない」と述べた。
朝日新聞社