テスラ、四半期の納車台数に注目-EV需要減退で暗い節目にも
(ブルームバーグ): 電気自動車(EV)メーカーの米テスラが暗い節目を迎えるかもしれない。EV需要の減退と金利上昇が販売に打撃を与えている。
アナリストらは1-3月(第1四半期)が終わりに近づくにつれ、テスラが今週発表する四半期納車台数の予測を急速に引き下げた。ウォール街では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期以来のテスラの販売減少に身構える向きもある。
ブルームバーグが調査したアナリストの平均予想では、テスラの1-3月期の納車台数は44万9080台。これは昨年10-12月(第4四半期)比で7%余り減少することになる。例年10-12月期は1年のうち最良の販売台数となる傾向がある。
市場が注視しているのは2023年1-3月期の42万2875台を上回り、20年4-6月(第2四半期)以来の前年同期比での減少を回避できるかどうかだ。
中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)は2日、テスラの中国における3月の推定納車台数は8万9064台で、22年12月以来最も少なかった前月の6万365台から増えたと明らかにした。前年同月の8万8869台からもわずかに増加した。
中国勢
中国のEVメーカーにとって、3月は好調な月だったもようだ。数社が2桁の販売増を発表した。
23年後半に米テスラを抜き世界一のEVメーカーとなった比亜迪(BYD)の3月販売台数は、前年同月比46%増の30万2459台。そのうち純粋なバッテリーEVは13万9902台を占めた。
米国に上場している理想汽車、蔚来汽車(NIO)、小鵬汽車の3社も3月の納車台数が14-39%の間で増えたと報告した。
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原題:Tesla Has Wall Street Worried About Quarterly Vehicle Sales (1)、Chinese EV Makers Post Strong March Sales After Slow Start (1)(抜粋)