「山の日」上高地にぎわう
「山の日」の11日、長野県松本市安曇の山岳景勝地・上高地は国内外の観光客でにぎわった。河童橋周辺では梓川の冷たい水に足を入れて歓声を上げる家族連れや、「山の日」の記念グッズがもらえるクイズラリーを楽しむ夫婦らの姿が見られた。北アルプスの峰は雲に覆われていたものの晴天に恵まれ、多くの観光客が上高地バスターミナルから数百メートルの河童橋周辺だけでなく、さらに3キロ余り先の明神池まで散策し、爽やかな空気を満喫した。 タキシードとウエディングドレスに身を包み、河童橋で記念撮影をしていた名古屋市の伊地知祐哉さん(34)と妻の蘭さん(33)は「景色が素晴らしい」と口をそろえ、すれ違う人から「おめでとう」と声をかけられて喜んでいた。 クイズラリーは一帯の6カ所にチェックポイントが設けられ、4カ所以上回った参加者に「山の日」の手ぬぐいやワインコルクを再利用したコースターが贈られた。山口県柳井市から夫婦で参加した宮本剛さん(67)は「上高地は初めて来た。涼しくて気持ちいい。それにしても人が多くて驚いた」と話していた。 午後2時を過ぎるとバスを待つ行列がバスターミナルから河童橋の先にまで伸び、帰路に就く人たちにはぐったりとした表情も見られた。