西鉄がキャッシュレス決済限定の路線バスを実証運行…福岡市中心部2路線、運転手の負担軽減効果や課題検証
西日本鉄道は3日、福岡市中心部を走る路線バスの一部で、運賃の支払い手段を現金以外に限定するキャッシュレス決済の実証運行を始めた。来年2月まで実施し、乗客の反応などを見極める。 【写真】キャッシュレス決済のみで実証運行している山口県・宇部市交通局の路線バス
国土交通省が全国18事業者の計29路線で行う実証事業の一環で、西鉄では博多駅―福岡空港国際線ターミナル間と、連節バスで天神、博多駅、ウォーターフロントの各地区を巡る区間の2路線が対象となった。期間中、支払いは交通系ICカードやクレジットカードなどに限定する。運転手の負担軽減の効果などを検証するほか、利用者にアンケートを実施して課題も洗い出す。西鉄の対象路線は、いずれもクレジットカードなどで決済する訪日客の利用が多いという。
この日、バス前面の電光掲示板に「Cashless Only」と表示された車両に乗り込むと、現金での支払いができないことを知らせる車内放送が流れた。現金払い用の運賃箱はカバーでふさがれており、乗客はICカードなどで決済して降車していた。