「カメムシの臭さでカメムシ自身が死ぬ」は本当!大量発生の『カメムシ』を室内で見つけたら「瓶で捕獲」がオススメ
―――カメムシ対策というのは農業ではどのようにしているのですか? 「やはり農薬を使うんですけども、抵抗性があっても困りますから、なかなか苦労されているんじゃないかと思いますね。最近はカメムシに適した殺虫剤というものも市販されていますね」 ―――においがきついですが、毒などの害はないというふうに考えて大丈夫ですか? 「そうですね。毒があって何か起こったというのは聞いたことがないので、強烈なにおいが不快であるということですね」 ―――ちなみにどれぐらい強烈かと言いますと、カメムシ自身が自分が出したにおいで死ぬくらいだと言われているんですよね? 「そうなんですよね。換気されている状態だといいんですけど、密閉された入れ物とか、高濃度になると自分も死んでしまうということですね」 ―――白井さんによりますと、過去にもカメムシが大量発生した年があるということですが、やはりそういう年はその農業への影響もあったのでしょうか? 「そうですね。やはり少なくとも果物の見栄えが悪くなって、やはり売れないっていうことで被害があったと考えられますね」
窓や雨戸をしっかりと閉めて室内に入れないように!
―――もし室内などでカメムシを見つけたらどう対処したらいいのか。カメムシは危険を感じるとくさいにおいを出すということです。そのため、室内でカメムシを見つけたらティッシュ・網・瓶などでそーっと捕獲して外に放すというのを心がけてください。素手では絶対に触らないようにということです。また殺虫剤などを使うのもおすすめということです。瓶が一番おすすめだという話もありました。そして、室内にそもそも入れないためには、窓や雨戸をしっかりと閉めましょう。また、洗濯物をしっかりチェックした上で中に取り込んでください。ちなみに、カメムシが一番増える季節はいつなのでしょうか? 「それは夏とかですけども、やはりその成虫で越冬するやつっていうのは、集団で家の中に入ろうとしたりホテルとか旅館に入ろうとしたりするので、大量に見るっていうのは冬の方が種類によってはあるかもしれないですね。暖冬であってもカメムシにとってはちょっと寒いといいますか、ですから同じように室内に入るんじゃないかと思います」 ◎白井良和:害虫防除技術研究所所長 元殺虫剤メーカー研究員 害虫・害獣駆除業務を経験 虫よけ等の害虫試験や動画投稿、Web記事監修を行う(※この記事は、2023年9月26日放送のMBSテレビ「よんチャンTV」などの内容をもとに構成)