帝国ホテルや研究室 愛知の明治村 新紙幣の「顔」との縁
愛知県犬山市の博物館明治村は、20年ぶりとなる新紙幣にちなんだ企画展を同村にある北里研究所本館の医学館2階展示室で開催している。
偉人隊に「津田梅子」も加わる
明治村には、新紙幣の肖像になった人物とゆかりがある建物などが残る。千円札の北里柴三郎が細菌研究に取り組んだ研究室、1万円札の渋沢栄一が初代会長を務めた帝国ホテルの旧館の一部のほか、5千円札の津田梅子に関する資料なども保管されている。 企画展では、北里が作成した結核予防に関する冊子や、渋沢が帝国ホテルに宛てた書簡(複製)、津田の「欧米女子高等教育の近況」と題した論文(同)などを展示している。 土日祝日を中心に村内で芝居や歌などを披露している明治偉人隊には、新たに「津田梅子」も加わり、新紙幣の発行を盛り上げている。 9月29日まで。企画展などは無料だが、入村料が必要。問い合わせは、明治村(0568・67・0314)。