伝統野菜でスイーツを 清内路かぼちゃ収穫 阿智高地域政策コース【長野県阿智村】
長野県の阿智高校の生徒と阿智村清内路小学校の児童が6日、地元の伝統野菜「清内路かぼちゃ」の収穫体験をした。参加者たちは大きく実ったカボチャの茎に丁寧にはさみを入れ、実りの秋を体感していた。 清内路地区の松沢と上の平の2カ所のほ場で実施。保存会長の桜井道治さん(73)によると、収量は両ほ場で平年並みの約1トンを見込んでいるという。 阿智高からは地域政策コースで学ぶ3年生4人が参加した。同コースは観光、福祉、農業の3分野に分かれ、それぞれを深掘りする学習が特徴。この日は、地域の魅力の再発見や発信を追求する観光を学ぶ生徒が参加した。 1学期に地元の食材を使ったスイーツを作ることを決めた。具体的にメニューを絞っていく中で、地元に根付く、甘みの強さが特徴の清内路かぼちゃに着目し、あんに実を練り込んだ今川焼作りに挑戦することにした。昨年もスイーツを考案し、そば粉を活用したガレットを作った。 生徒は「一般的なカボチャとの違いを研究しながら仕上げ、自分たちなりに清内路かぼちゃの魅力を広く発信したい」と意気込みを語っていた。 この秋に試食会を開く準備を進めていくという。