「孤独死は寂しく不幸」という価値観、時代によって変わる可能性も? 県知事が会見で言及、独居高齢者の増加は何が問題か
国立社会保障・人口問題研究所が2050年に半分以上の都道府県で全世帯に占める1人暮らしの割合が4割を超えるとの将来推計を発表したことを受け、新潟県の花角英世知事は11月13日の定例記者会見で「孤独死は寂しい不幸なことという受け止めは、時代とともに変わる可能性はある」との認識を示した。 【グラフ】全国と新潟県の1人暮らし高齢者割合の将来推計 将来推計では、65歳以上の高齢者が1人で暮らす割合が新潟県など32道府県で全世帯の20%を上回るとしている。 花角知事は高齢者の独居世帯について「増えている実感はある。でも、それがただちに何か問題なのかという議論もあると思う」と述べた上で、「一般的に1人暮らしの高齢者にどう社会活動に参加してもらうかは政策課題としてある」と指摘した。 今後、増加が予想される孤独死に対しては「今の価値観からすれば、できるだけ防いでいく方向で取り組んでいく」とした。一方で、「誰からも認知されないままに孤独死することを、社会としてそれでもいいんだという議論もあるかもしれない」とも語った。 こうした発言について、「一概に不幸で悲しいこと、寂しいことっていうふうに整理しなくてもいいかもしれませんねと言っている」と説明した。
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