現役美容師が告白! ぶっちゃけ「いちばん長持ちする髪形」「ラクな髪形」は?【レディース篇】
職場でのファッションやヘアスタイルを問わない傾向も強まってきている昨今。企業の「身だしなみ」に対する観点がシフトしてきて、美容師としても、様々な業種で「ヘアスタイルの自由度」が増してきていることを実感します。 【画像】筆者が選んだ「らくちんだけど、長持ち」1位は? 「今までと違うヘアスタイルにチャレンジしたい」という意欲が高まっている方も多いかと思いますが、今回は「らくちんだけど、長持ちするスタイル」はどれか、というお話。 僕は男性美容師なので、生活においてレディースのスタイルを経験したことはありません。しかし僕自身、自分の髪に対してズボラなので、「できれば手入れが楽なヘアスタイルがいい」という気持ちには強く共感しています。 もちろん、どのヘアスタイルが楽かは一概に言えない部分はあるのですが、今回は僕の独断と偏見で「らくちんだけど、長持ち」しやすいと考えるヘアスタイルをご紹介します!
「髪は長いほど長持ちするが…」前提となるトレードオフ
ヘアスタイルにはそれぞれメリット、デメリットがあります。 前提として、ショートヘアよりロングヘアの方が長持ちしやすいです。なぜなら髪の毛は1ヶ月に約1センチ伸びるため、ショートの方がバランスが崩れやすく、ロングヘアの方が伸びても全体のバランスへの影響が少ないからです。 ですが、髪は長いほど「ドライヤーで乾かす」時間も長くなってしまいます。つまり、「短い髪でこまめに切る」か、「長めの髪でドライヤーに時間をかける」かの選択は、一長一短のトレードオフになるのです。 では、ドライヤーで乾かす時間の短さをふくめ、らくちんでありながら長持ちする髪形は存在するのでしょうか?
▼レーダーチャートで解説
今回はヘアスタイル別に長持ちするか否かを含めた「らくちん度」を表したレーダーチャートを作りました。現在多くの女性が取り入れている「メジャーなヘアスタイル」と、「少数派だけど支持率の高いヘアスタイル」を中心にピックアップして、評価しています。 評価の項目は【長持ち度】【美容師にとっての難易度】【スタイリング】【社会性】【ドライヤー】の5つに分類しました。それぞれの項目に関して、5段階に[難しい] 1→ 5[簡単]と評価しています。 この評価の定義は、あくまで「どのヘアスタイルが長持ちするか、手入れが簡単か」についてのものなので、パーマによるスタイリングやヘアカラーの要素は除外しています。そのヘアスタイルのファッション性についても解説で触れるだけで、評価には関係ありません。 【長持ち度】 ヘアスタイルをキープしやすく、美容室に行く頻度を減らせる方が高評価。低いほど髪が伸びてバランスが崩れやすく、すぐカットしたくなる。 【美容師の難易度】 全国どこの美容室や理容室でもヘアスタイルを再現でき、美容師によってクオリティの差が出にくい方が高評価。低いほど美容師の技術が必要で、当たり外れが起きやすい。 【スタイリング】 髪質問わずスタイリングがしやすく、少ないアイテムでヘアスタイルを完成させられる方が高評価。評価が低いほどコテ、アイロン等の使い方が難しく、スタイリングにコツがいる。 【社会性】 年齢や社会的地位に関係なく、誰でもトライしやすいヘアスタイルの方が高評価。また、「スーツを着る場面」などのシチュエーションに左右されず、汎用性が高い方が高評価。 【ドライヤー】 乾くのが速い方が高評価。評価が低いほど時間がかかる。