短命に終わった悲運のハッチバック|レジャーや余暇を楽しむライフスタイルが普及し始めた1980年代。クルマもそれに合わせて新たなジャンルが誕生していった
【短命に終わった悲運のハッチバック】 その一方、人々の生活にも変化が生まれる。スキーブームに代表されるように、レジャーや余暇を楽しむ人が急増。仕事だけではなく趣味や家族の時間も大事にする……そんなライフスタイルが一般に広まり始めたのも80年代の特徴でもある。 【画像11枚】人々の生活様式にも変化が生まれ始めた80年代 前置きが長くなったが、この時代に生まれたのが5ドアハッチだ。ワゴンでもなく2ボックスの5ドアハッチバックとも違うその独特なスタイルを、ここでは分かりやすく「5ドアハッチバックセダン」と呼ぶ。80年代のワゴンは、まだまだバンのおもむきが強く、働くクルマ、仕事のクルマという認識が高かった。そこで登場したのがこのスタイルの新ジャンル。70年代にも一部の車種に存在したが、本格的に車種が増え始めたのは80年代半ば以降だ。 NISSAN BLUEBIRD AUSSIE U12ブルーバードに設定されたオーズィー。その名の通りオーストラリアに深い関わりがあり、このモデル開発・生産はオーストラリアで行われた。つまり輸入車となるわけだ。オーズィーが日本に上陸したのはU12モデル末期の91年5月。そこから8月まで、約3カ月の期間限定で国内販売された希少モデルなのである。 初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部