富山市公設卸売市場で初市 新鮮野菜など並ぶ
富山市公設地方卸売市場(同市掛尾町)で5日、今年最初の取引となる「初市」が開かれた。新鮮な野菜や果物、水産物が次々と届いて競りなどが行われ、市場が活気づいた。 青果部では午前6時ごろに競りが始まった。カブやホウレンソウ、キャベツ、ダイコン、リンゴなどが並び、仲買人らの威勢の良いかけ声が響いた。 青果物卸の富山中央青果によると、初日の野菜と果物の入荷量は約120トンで、例年の35%減。秋口の残暑の影響で冬野菜の生育が悪くなった上に資材費が高騰し、さらに初市が日曜となったためとみられる。 水産物部には今季豊漁の「ひみ寒ぶり」をはじめ、カワハギ、サバ、スルメイカなどが集まった。水産物卸の富冷によると、初日の入荷量は昨年よりやや多い計約50トンという。 花き部は6日に初競りを行う。キクやユリ、カーネーションなど、例年並みの入荷を見込んでいる。 5日は各部で初市式もあり、藤井裕久市長らがあいさつした。