パプア地滑り、遺体捜索中止 不明者は650人か
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【6月5日 AFP】南太平洋パプアニューギニアで先月24日に起きた大規模な地滑りで生き埋めになったとされる住民の遺体の捜索・収容活動が、再度地滑りが発生する恐れがあるため中止されたことが分かった。軍関係者が5日、AFPに明かした。 現場を監督する軍高官の一人、ジョー・アク(Joe Aku)少佐は、さらなる地滑りが発生する「危険があるため、遺体捜索・収容活動は全て中止された」とし、「現時点で収容活動を続ける余地はない」と話した。 アク氏は、当面の間、地滑りの現場は住民のみならず当局関係者にも「立ち入り禁止エリア」になると発表。「現時点で現地にいるのは危険過ぎる。これまで見た中で最悪かつ最大の地滑りだ」と語った。 政府は当初、2000人が生き埋めになったとしていたが、アク氏は650人前後とみられていると話した。現地の保健当局によると、これまでに収容された遺体は9体のみだという。 AFPが4日に入手した政府の鉱山・自然災害担当部門による内部報告書には、現地では「近い将来」「高確率でさらなる地滑りが発生する」と書かれていた。 映像は国連開発計画(UNDP)が撮影・提供。(c)AFPBB News