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2024年も残りわずかとなり、2025年が近づいています。筆者はファイナンシャルアドバイザーとして日々資産運用相談を行っており、今年の大きな変化はNISA制度の大幅な変更です。この変更を受けて、「今年こそ投資を始めよう」と思った方々も多いかもしれません。 ◆【シミュレーション画像】積立投資で「月3万円・30年間」はいくらになるのか「2年ごと」にも確認 最近、新NISAに関する相談の中で、「損をしそう」「難しそう」という不安の声をよく耳にします。確かに、NISAは投資商品なので、資産が減る可能性はあります。しかし、運用を始める前に知識を身につけておけば、リスクを抑えながら資産を増やす期待が持てることでしょう。 この記事では、2024年から変更されたNISA制度を振り返り、「月3万円・30年間」の積立投資をシミュレーションしてみます。これを参考に、投資の具体的なイメージを作りましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

新NISAってどんな制度？

NISA（ニーサ:少額投資非課税制度）は、少額からの投資のために作られた税制優遇制度で、2014年にスタートしました。 NISA口座で株式や投資信託などを買い付けて運用した場合、運用益に税金がかかりません。 この2024年1月にNISA制度が大幅に改正。旧制度よりも使い勝手がよくなりました。次でその詳細を整理していきましょう。 ●NISAの基本 NISA口座の開設は、一人1口座しかできません。この点は新旧NISAに共通する決まりです。 2023年までの旧NISA制度では、口座開設の際に「一般NISA（2014年創設）」または「つみたてNISA（2018年創設）」のどちらかを選ぶ必要がありました。 また非課税保有期間についても、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年と、それぞれに期限が設けられていたうえ、年間投資上限は、一般NISAで120万円、つみたてNISAで40万円。非課税保有限度枠も、一般NISAは600万円、つみたてNISAは800万円と決まっていました。 2024年1月に始まった「新しいNISA（新NISA）」では、投資対象や非課税投資期間や保有限度枠の自由度が高まり、より個別のニーズに合う資産づくりがしやすい制度になっています。 次で詳しく見ていきましょう。 ●NISA制度の新旧比較「どこが違う？」 2024年1月に始まった「新NISA（正式名称「新しいNISA」）では「成長投資枠（※1）」と「つみたて投資枠（※2）」が併用できるようになりました。 また年間投資枠がひろがり、枠の再利用も可能に。非課税期間・投資期間も無期限、さらには口座開設期間も恒久化され、使いやすい制度になっています。 次では「新NISA」のポイントをまとめていきます。 ※1:成長投資枠:一般NISAの後継 ※2:つみたて投資枠:つみたてNISAの後継 ●新NISAのポイント「成長投資枠」+「つみたて投資枠」どちらも使えるように 次で、成長投資枠・つみたて投資、それぞれの特徴を整理していきます。 ●新NISA「成長投資枠」 　・年間投資上限額:240万円 　・非課税保有期間:無期限 　・投資対象商品:上場株式・投資信託など ●新NISA「つみたて投資枠」 　・年間投資上限額:120万円 　・非課税保有期間:無期限 　・投資対象商品:投資信託やETF 新NISAの「非課税保有限度額（総枠）」は1800万円、うち成長投資枠の上限は1200万円です。旧制度ではできなかった「枠の再利用」も可能となりました。 「毎月少額でコツコツと積立投資をしつつ、ボーナス時にはまとまった資金で個別株を買い付けたい」「リスク分散を意識して、当面は積立投資だけをするつもり」「株主優待や配当目当てで株式投資にチャレンジする」など、資産運用のスタイルに合わせて活用していけると良いですね。