今年度から有識者の分析も 全国学力・学習状況調査の結果公表
小中学生を対象とした全国学力テストの結果が6日、公表されました。中学校で全国との差が縮小した一方、小学校の算数で全国との差が広がりました。 学力テスト(全国学力・学習状況調査)は道内では今年4月に、公立校に通う小学6年生と中学3年生およそ7万人を対象に実施されました。道内の平均正答率は中学校の国語が全国平均とほぼ同水準。小学校の国語と中学校の数学で全国との差が昨年度より縮小した一方、小学校の算数は差が拡大しました。 道教委は道内の正答率が全国より低い傾向にあることから学力向上を目指し、今年度から文科省の元学力調査官による分析を取り入れました。国語では、聞くことや話すことの目的や場面を意識した文章の作成能力、算数・数学では正解にたどり着く理由を数学的に説明する能力の強化が必要だとみていて、授業内容の改善を進めます。 また、学力・学習状況の分析と改善に継続的に取り組む学校は成果が出ているとみて、ICT教育の活用を含めた学習指導の充実を図っていく方針です。