“子どもだって絶望してる。だけどあなたは世界の光。”『空(カラ)の味』塚田万理奈監督最新作 映画『満月、世界』
初⻑編映画『空(カラ)の味』で第10回⽥辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリ・⼥優賞・市⺠賞・映検審査員賞の史上初の4冠に輝いた塚田万理奈監督の最新作、映画『満月、世界』。この度、本作の本予告映像、本ポスタービジュアルが公開された。 本作は、塚田監督が2020年から出⾝地・⻑野市で地元の⼦ども達と制作を続けている、16mmフィルムで10年をかけて撮影するプロジェクト、「刻」プロジェクトの撮影をきっかけに誕生したオムニバス映画。 いつも通り過ぎていく日常の中で、小説を書いたり音楽に没頭しながら、自分の居場所を探す中学生の物語『満月』と、吃⾳のある中学⽣と、夢をあきらめつつあるミュージシャンの日々が交差していく『世界』からなる本作は、数多くの国際映画祭で上映され、称賛を浴びている。 ▼塚田万理奈 監督 コメント 自分の中学時代から、大人になるまでに感じたものを、残しておきたい、と思い、私の体験を基に、子どもたちが大人になるまでの10年間の物語を書きました。それを撮ろうと思った時、ひとりの子どもと、10年間かけてその物語を追いたい、と思い、10年かけて、ひとりの役をひとりに任せて、撮影することにしました。(「刻」 現在撮影中です。) その作品に出演してくれる子ども達を探し、色々な出会いを起こしました。私は私の過去を残したくて、作品「刻」を作ろうと始めました。けれど、子ども達と出会い、撮影しながら交流していくうちに、今を生きるあの子達、あの子達が生きる未来、それを見つめに生きるようになりました。膨大な可能性を持つ彼らは、その未知な未来に、不安や恐怖を抱いている。絶望も持っている。けれど、その膨大な可能性は、希望です。彼らはこの世界の光です。彼らの光が残る世界でなければ世界はダメだ。あの光を残さねば。そう思い、彼ら自身から脚本をかいた作品が、この『満月、世界』です。 ただあの子達を見つめただけです。でも、私は光を見ている。 残れ光。子ども達。ありがとう。あなた達は世界の光だ。 映画『満月、世界』は、2024年8月16日(金)より長野ロキシーにて先行上映。2024年9月21日(土)より全国順次公開。
otocoto編集部
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