スリクソンの新モデルを竹田麗央、小祝さくら、櫻井心那らが即断即決の実戦投入
<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 事前情報◇12日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6560ヤード・パー72> 竹田麗央が握る謎クラブ【写真】 住友ゴム工業と用具契約を結ぶ多くの選手が、プロアマ大会で今秋に発売が予定されている「スリクソン」ブランドの新モデル「ZXi」シリーズをテストしていた。4機種がラインアップされたドライバーは、松山英樹が米男子ツアーですでに「ZXi LS」を実戦に投入。日本国内では男女ツアーとも今週から選手のテストが始まったが、女子プロたちの評価もすこぶる高い。 象徴的だったのが、竹田麗央が3番ウッド「ZXi フェアウェイウッド」の投入を即決したことだ。今季の6勝すべてに貢献したスリクソンの現行モデル「ZX MKⅡ」を迷わずチェンジ。「ミスヒットしたときの球が吹き上がりがなくなった。スピン量も減って、強い球が打てるようになった。テストしてすぐに今週から使うことを決めました」。パター以外のクラブを竹田が替えるのは、春先に5番ウッドを抜いて、3番ユーティリティを入れて以来。担当者が「竹田プロはクラブに対するこだわりがすごく強い」と話すように、滅多にクラブを替えない女王候補が¨一目惚れ¨したことからも新モデルの完成度の高さがうかがい知れる。 ドライバーは松山も使っている「ZXi LS」をテストし、こちらも好感触を持っている。「今週はフェアウェイが狭いので使わないと思いますが、来週は広いので使ってみようと思います。すごくいいです」。現在はプロトタイプの「ZX7 MkⅡ LS」と使用しているが、次戦の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」での実戦配備を予定している。 ツアー通算11勝の小祝さくらも即決で3番ウッドとユーティリティ(ウッドとユーティリティはともに1機種)を今週からバッグに入れる。3番ウッドは「ZH85ハイブリッド」、ユーティリティは「ZX MkⅡ」の現行モデルを使用し、「これもすぐに決めた」というお気に入りのモデルだったが、テストでさらに進化した新モデルの良さを実感。「横ぶれせずに、曲がらない。飛距離も変わらない。打ってみて、すぐにいいなぁと思った。今週のコースにも合っている」と満足そうに話した。 クラブに造詣が深い青木瀬令奈も3番ウッドをチェンジする。「飛ぶ感じがする」と飛距離アップを実感し、ミスヒット時の強さにも高評価。「ちょっとヒールかなと思っても、球の滑りが少なかったりで飛びます。直進性が高く、押し込める感じがある。ボールスピードも出ているし、自分でが振っているつもりはないのに、結構ヘッドスピードが出て、飛んでいます」。体感と弾道計測器で数値化したデータの両方で納得しての投入で、心強い新相棒となりそうだ。 櫻井心那はアイアンの新モデル「ZXi 7」とユーティリティを今週から使用する。アイアンは「ZX5 MkⅡ」からの変更で、「そろそろ替えないといけないと思っていたタイミングで新モデルが出たので、すぐに決めました。5のほうが簡単に飛ばせるけど、7は操作性がすごくいい。ミスがはっきりわかるのも自分にはいい。さらに上に行くために必要だと思った」と説明。ユーティリティについては、ドライバー、フェアウェイウッドにも共通するフェース面全体に新たに採用された溝がお気に入りポイント。「球がフェースに吸いつく感じが気に入っています。球も上がるし、インパクトゾーンが長くなった感じがする。顔も好きです」と話した。 シーズンも終盤戦に突入した大事な秋の陣。新モデルはラストスパートの入る選手たちの大きな味方となってくれそうだ。(文・臼杵孝志)