強力な台風18号「クラトーン」に緊張する台湾…内陸直撃後弱まる見通し
台風第18号(クラトーン)が「非常に強い」水準の秋の台風に成長して移動している。台風第18号は2~3日、台湾を貫通した後、韓半島(朝鮮半島)に向かって北上するが、勢いは弱まる見通しだ。 韓国気象庁によると、台風第18号は同日午前9時現在、フィリピン・マニラの北方約620キロ付近の海上で時速5キロの比較的遅い速度で北西に進んでいる。最大風速は秒速47メートル、中心気圧は940hPa(ヘクトパスカル)で、強度「非常に強い」レベルの台風だ。衛星でも台風の目がはっきり見えるほど強力な勢力に発達した。 その後、台風第18号は次第に北東に方向を変えた後、2日、台湾南方の海上に上陸する予定だ。それから台湾内陸を貫通した後、再び海で北上し続ける見通しだ。 ◇台湾陸上警報発令…内陸を通過した後、弱まる見通し 台風上陸を控えた台湾は非常事態となった。台湾中央気象庁は、台風第18号が南部の主要港町の高雄を襲った後、内陸を横切って太平洋に出ると予報した。政府はこの日、陸上警報を発令し、時速150キロ以上の強風と最大1.3メートルの雨が降ると予想されるため、備えるよう警告した。 台風第18号は台湾を通り過ぎると、勢力が急速に弱まるものと予想される。地面との摩擦によって台風の威力が弱まるだけでなく、台湾の高い山々が台風の構造を崩す可能性があるためだ。台風第18号の最大風速は3日、「中」水準の秒速32メートルから5日には24メートルまで弱まる見通しだ。 台風の進路も不確実性が大きい。一部の数値予報モデルは、台風第18号が韓半島に接近して西に方向を変えて中国に上陸する可能性も提示した。気象庁のコン・サンミン予報分析官は「4日以降に台風が気圧の谷とぶつかって速度が大きく変わる可能性があるため、経路の変動性が非常に大きい状況」と説明した。 ◇10月初日から気温急落…飛び石連休に雨 一方、来月1日には全国に弱い雨が降った後に北側から冷たい空気が流入し、気温が大きく下がるものと予想される。 気象庁は「明日(1日)、雨が止んだ後に冷たい空気が南下し、首都圏と江原(カンウォン)内陸・山地の昼の気温はきょうより5度以上低くなり、20度前後になる」とし「風も強く吹いて肌寒くなる」と予報した。ソウルの場合、1日の日中気温が22度にとどまり、2日は朝の最低気温が11度で前日より10度近く下がる見通しだ。 飛び石連休の3~4日も雨の予報だ。台風がもたらした高温多湿な空気と北側の冷たい空気がぶつかり、南側と東側の地方に中心に多くの雨が予想される。コン分析官は「台風が周辺に北上する時は海岸に強風と高い波、そしてうねりまで予想される」と述べた。