高卒でIT企業に就職するのは「賢い」生き方!?高卒とIT企業それぞれの平均年収はいくら?
IT業界では人手不足が深刻化しているため、未経験者の採用を積極的に行っている企業もあります。学歴に関係なく誰でも挑戦できるといわれており、スキル次第では稼げる業界といえるかもしれません。「高卒でIT企業に就職すると高収入が得られるのでは?」と、考える方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、高卒の場合の平均年収と、IT企業勤務の場合の平均年収を比較してみました。
高卒の場合の平均年収
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に、高卒の場合の平均年収をまとめると、表1の通りです。なお年収においては、賞与やそのほかの手当てなどについては考慮しないものとしています。 表1
※厚生労働省 「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 一般労働者 学歴別」を基に筆者作成
IT企業の平均年収
IT企業で働く場合、どれくらいの年収が期待できるのでしょうか。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」にある「情報通信業」の平均年収をまとめると、表2の通りです。 表2
※厚生労働省 「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 一般労働者 産業別」を基に筆者作成 ■IT企業の平均年収は高卒の一般労働者よりも高い! 高卒とIT企業の平均年収を比較してみると、19歳までは大きな差はなく、むしろIT企業の平均年収のほうが少なくなる可能性があることが分かりました。しかし経験を重ねていくうちに、IT企業では年収アップが期待でき、平均年収が最も高い55~59歳では589万3200円で、高卒の377万1600円と比較すると212万1600円もの差が出ています。 高卒でIT企業に就職することで、高卒の一般の労働者よりも高年収が得られる可能性はあるといえるのかもしれません。 ■IT業界で働くために必要なこととは? IT業界で働くためには、特別な資格は必要なく、実際の業務に携わりながら学んでいくことがほとんどです。ただし、プログラミングの素養はあったほうがよいとされています。プログラミングスキルのある人は、論理的思考力が身に付きやすく、幅広い職種で生かせる可能性が高いといわれています。 キャリアアップにともない、コミュニケーション能力や、プロジェクトの予算や進捗管理などのマネジメント能力など、幅広い分野でのスキルが求められます。業務内容によっては、国家試験の資格取得を求められることもあるようです。 IT業界の職種は幅広く、エンジニアやコンサルタントとして社内外でキャリアップしていくだけでなく、自分の適性に応じて大きくキャリアチェンジをしたり、フリーランスになったりする選択肢もあります。 変化の速度が激しい業界でもあるため、日々の業務をこなすだけでなく、自己研さんする努力も必要だといわれています。