ジャンボ尾崎の秘蔵っ子佐久間朱莉号泣 またしても初優勝あと1歩で逃す/ニチレイ・レディース
<国内女子ゴルフツアー:ニチレイ・レディース>◇最終日◇16日◇千葉・袖ケ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円) 【写真】大出瑞月とハグを交わす佐久間朱莉 プロ4年目の佐久間朱莉(21=大東建託)は、またしても、あと1歩、初優勝に届かなかった。首位と3打差の5位から出て7バーディー、ボギーなしの65と7つ伸ばして回り、通算12アンダー、204。何度も初優勝に迫り、最終日を首位で迎えたのは、今季だけで3度もあった。今大会は一時、2打差に10人がひしめく大混戦を、頭一つ抜け出す場面もあった。「ジャンボ」こと男子ツアーのレジェンド、尾崎将司の秘蔵っ子は、ホールアウト後のクラブハウスで号泣した。 1番パー5で幸先よくバーディー発進すると、7番からは4連続バーディーを奪って波に乗った。13番パー4で、第2打を1・5メートルにつけて6つ目のバーディーを奪い、通算11アンダーとして単独トップに浮上。並んでいた川崎春花が、ほぼ同時にこの日唯一のボギーをたたき、一気に2位に2打差とした。 ただ、じりじりと後続に迫られ、1つ後ろの組で回った岩井明愛が、16番で伸ばしたところで並ばれ、17番で逆転された。佐久間は18番で7つ目のバーディーを奪って、1度は岩井明に追いついた。だが、18番で3連続バーディー締めとした岩井明に突き放された。ひとしきり泣いた後は、気丈にファンにサインし、報道陣にも対応した。「やっぱり悔しい。でも最終日に良いゴルフをできての2位だったので、その点はよかった」と、前を向いて話した。【高田文太】