滋賀県庁舎の造形美堪能して 国有形文化財登録10周年記念し、19日に本館開放
滋賀県庁舎本館(大津市)の国登録有形文化財登録10周年を記念し、県は19日、来庁者が普段よりも自由に見学できる「県庁本館オープンDAY」を開催する。見どころを紹介するパネルを設置するほか、滋賀県警音楽隊によるランチタイムコンサートなども予定している。担当者は「気軽に訪れ、改めて建築の造形美や歴史的な魅力を感じてほしい」と参加を呼びかけている。 【写真】天井に施された細やかな装飾などが見どころの正面玄関 滋賀県庁舎本館は昭和14年5月に竣工(しゅんこう)。鉄筋コンクリート4階建てで、中央に塔屋がそびえ、左右に事務室、正面玄関には大きく車寄せを配している。ルネサンス様式らしい格調高い建物は滋賀を代表する近代建築として高く評価されており、平成26年12月19日に国の登録有形文化財となった。 オープンDAYは午前10時~午後3時に開催。正面玄関や階段などを開放し、説明パネルも設置する。 見どころは随所にあり、正面玄関は天井に施された細やかな装飾や大理石の色合い、力強い柱のデザインなどが特徴。階段は日光を浴びて光り輝くステンドグラスや壁面の信楽焼の装飾が美しい。3階東側の廊下は日光が差し込み、中庭が見下ろせる構造となっており、中庭には建築当時のオブジェも展示されている。 見学者向けに庁舎内のマップも作製し、県のホームページで公開している。 県警音楽隊のランチタイムコンサートは午後0時20~50分、本館正面玄関前で開催する(雨天中止)。 当日には知事室や県議会議場、普段は非公開となっている塔屋内部を紹介する動画も県公式ユーチューブチャンネルで公開する予定。担当者は「オープンDAYで建物の魅力を紹介するとともに、後世へ継承する機運醸成を図りたい」としている。
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