県内の工芸作家99人の作品が集結 ボタンの焼き物で子どもの笑顔表現 鹿児島
南日本放送
鹿児島県内の工芸作家99人による作品展が鹿児島市で開かれています。作家たちの個性があふれる作品を取材しました。 【写真を見る】県内の工芸作家99人の作品が集結 ボタンの焼き物で子どもの笑顔表現 鹿児島 特徴的な三角形の耳飾りがついた白薩摩の花器に、花柄のかわいらしい器。鹿児島市の黎明館で始まった「かごしま工芸百人展」です。県内の工芸品や作り手の活動を知ってもらおうと、鹿児島陶芸家協会が企画しました。 会場には、陶磁や竹、硝子、染織など、工芸作家99人の作品が一堂に会しています。 (記者)「こちらはボタンをかたどった焼き物でつくられた作品です。実は遠くから見ると子供の笑顔に見えます」 鹿児島市の陶芸作家・笹河博幸さんの作品です。笹河さんの息子の笑顔を表現しています。色や大きさの違う2000個以上のボタンの焼き物を散りばめて描いています。 そして、会場でひときわ目をひくのが、鹿児島市出身で千葉県在住の綴れ織作家・鬼原美希さんの作品です。 戦時下に平和を願って植えた種が、花ひらいていく様子が描かれています。戦争体験者に直接話を聞き、平和への思いを込めて5か月かけて制作したといいます。 (鬼原美希さん)「自分なりの戦争と平和を考えてもらえたらうれしい。若い人にも体験してないからではなくて、私たちの世代なりに語れることを怖がらずに語れる作品になれたらと思う」 (訪れた人)「個性的な作品がたくさんあって、見ていて飽きない。いろいろ(ジャンルが)あるのでいい」 (鹿児島陶芸家協会会長 十五代沈壽官さん)「県民の一人でも多くの人に、作っている人が同じ鹿児島にいると知ってほしい。つくり手にしてもハッピーななことだし、見る人にとっても同じようにハッピー。1つ1つを楽しんでみていただけたら」 作家たちの個性が光る「かごしま工芸百人展」。今月15日・日曜まで開かれ、土日はお茶会も開かれます。
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