阪神・岡田彰布監督 誤算の投壊に嘆き「三回で終わりや」 M6の巨人とのゲーム差「3」に広がる
(セ・リーグ、DeNA9-6阪神、21回戦、10勝10敗1分、20日、横浜)痛恨の1敗や。阪神は6-9でDeNAに敗れ、連勝が5で止まった。中11日で先発した西勇が三回もたずに5失点KO、先発から中継ぎに回ったビーズリーが中4日の登板で七回に3失点と、自慢の投手陣が崩壊。岡田彰布監督(66)も「三回で終わりや」と嘆いた。マジック6となった巨人との差は3ゲームに拡大。残り8試合、もう負けられない! 【写真】「お前ら、暑いからそこににおるんやろ」虎番に話しかける阪神・岡田監督。記者らとのコミュニケーションも 自慢の投手陣が崩れ、理想のゲームプランからかけ離れた展開を強いられた。岡田監督が先発に送り出した西勇、この日から中継ぎに回したビーズリーが失点を重ね、痛い1敗。連勝は5でストップした。 「三回で終わりや、もう」 序盤に流れを手放すふがいない敗戦に、指揮官は悔しさをにじませた。西勇が二回無死満塁で伊藤に中前2点打を浴びて先手を取られた。三回は無死からオースティンに3ランを被弾し、早々とKOされた。 「(西勇に)立ち直ってほしかったというか、その前の2点もそうやんか」と苦言。ハマの4番打者にはチーム別最多の7本塁打目を献上し、「なあ」とあきれ顔だ。西勇は前回登板した8日のヤクルト戦(神宮)では二回に山田に2ラン、三回は沢井に3ランを浴びている。またも試合序盤での失点を防げなかったベテラン右腕は「結果的に打たれたので、それが全てです」と責任を背負い込んだ。 1点差に迫った六回から今季初めて中継ぎのマウンドに上がったビーズリーも誤算だった。先発して6回97球で勝利投手になったヤクルト戦(甲子園)から中4日。1イニング目は無失点も、次の七回に崩れた。先頭の佐野にストレートの四球を与え、1死後、宮崎に適時二塁打、続く筒香にはカットボールをダメ押し2ランにされた。 先発で8勝を挙げている助っ人右腕は「(15日に)100球近く投げているので。ちょっと準備不足の部分もあったので、カットボールを捉えられてしまったのかな」と悔やんだ。 岡田監督は前日19日、巨人に比べて余裕のある日程と豊富な先発陣を念頭に「最後はピッチャーやで」と逆転Vへ〝勝機あり〟と自信をみせていたが…。勝負手はこの日は瓦解(がかい)。勝ちパターンの桐敷を4点ビハインドの八回に使わざるをえないなど、後手に回った。