ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開
Geminiがフランスでサービス展開
ウィンクルボス(Winklevoss)兄弟が運営する暗号資産(仮想通貨)取引所のジェミナイ(Gemini)が、フランスで正式にサービス展開した。ジェミナイの公式Xアカウントが、web3メディア「コインテレグラフ(Cointelegraph)」の記事を引用する形で11月20日発表した。 ジェミナイは2023年1月に、フランスの金融市場規制機関AMF(Autorité des Marchés Financiers)からデジタル資産サービスプロバイダー(DASP)登録を取得しており、今回約1年を経て同国におけるサービス展開が実現した。 ジェミナイによるとフランスのユーザーは、ウェブおよびモバイルデバイスを通じて70種類以上のデジタル資産を預け入れることや、取引、保管が可能とのこと。またユーザーは、ユーロや英ポンドでの入金が可能となり、デビットカードや銀行振込、Apple Payといった支払いオプションが利用できるという。 また上級トレーダー向けには、80以上の取引ペアに対応したジェミナイの高度な投資プラットフォームや様々なAPI統合も提供されるとのことだ。 さらに、機関投資家向けのサービスも拡充しており、OTC(店頭取引)デスクを通じてビットコイン(BTC)などの暗号資産を売買できる機能を提供しているとのこと。また、高い流動性で大規模な注文を実行するための電子店頭取引ソリューション「Gemini eOTC」も利用可能だという。 今回ジェミナイは、今年12月までに完全適用が予定されている欧州連合(EU)の暗号資産規制枠組み「暗号資産市場規則(Markets in Crypto-Assets:MiCA)」の施行に先立ち、フランスでサービスを展開した。
田村聖次(幻冬舎 あたらしい経済)