広島・森 三回2死から痛恨5連打一挙4失点 逆転被弾は「失投」 下向く左腕に新井監督「これからの投手」
「広島5-7阪神」(25日、マツダスタジアム) 広島が逆転負け。8カードぶりの負け越しは8月に入って初。 【写真】2死から痛恨5連打一挙4失点 マウンドでガックリ肩を落とす森 ため息がこだまする本拠地の中心で、森翔平投手の表情が何度もゆがむ。今季2度目の登板は、4回7安打5失点(自責4)で降板。先発の役割を全うすることはできず、今季初黒星を喫した。 「投げきることができなかった。1球で仕留められました」 相手先発はこれまでマツダスタジアムで、6戦6敗を喫している大竹。その“広島キラー”から初回に2点の援護点をプレゼントされる幸先の良いスタートを切った。 波に乗りたいところだったが、三回に歯車が狂った。2死から近本が放った二塁へのゴロ。菊池が捕球して送球したが、ショートバウンドを坂倉が捕球できず、出塁を許した(記録は内野安打)。 続く中野にも安打を許し、一、二塁となったところで打席に森下。フルカウントからカットボールを左翼席へ運ばれる逆転3ランを被弾。「失投です」と下を向いた。大山にも適時打を浴び、5連打で一挙4失点。「中野さんのところで切りたかった。走者を出してから相手の流れになってしまった」。四回にも1点を失い、この回限りで降板となった。 今季初登板だった前回対戦の9日では、5回3安打1失点(自責0)で今季初白星をマーク。そこから中15日。実戦感覚を失わないために、ブルペンで打者を立たせて投球練習を行うなど、準備を重ねてきたが、猛虎打線に捕まってしまった。 新井監督は「立ち上がりから良いボールはいっていた」と話し、「彼はこれからの投手。きょうの経験を今後の成長につなげてもらいたい」と背中を押した。シーズン終盤に入ったが、この悔しさをバネにし、次のチャンスを狙っていく。