卑猥DM”局部写真“送る人に聞く心理…人気インフルエンサー・あみち。は被害に怒り「ブロックすると見た証拠に」
■半数近くが“見返り”を期待?
なぜ卑猥なDMを送るのか。米ペンシルバニア州立大が、2019年に約500人の送信経験者に行った調査によると、理由は上位から、見返りを期待(44%)、パートナー探し(33%)、性的または個人的な満足(18%)、権力と支配(9%)、未解決の幼少期の葛藤(6%)、女性蔑視(6%)といった結果が並んだ。 性に関するカウンセリングを行う心理カウンセラーの金子ゆうすけ氏は、上記の結果を引用しつつ「ナルシスト傾向がある人が多い」と説明する。「心理学での『ナルシスト』は、自分のことをかっこいいと思うだけでなく、『自分は特別扱いされるべき人間だ』という部分も含む。なにかうまくいかない時に、『自分を慰めるべき義務がある』と考えがちで、罪悪感を感じず送ってしまうのではないか」。加えて、性癖による衝動も考えられる。「『ウザい』『やめてほしい』でも反応されると、嫌がらせできたとうれしくなってしまう」。 一方で、乙さんのような“募集型”については、「自己開示」という言葉を引き合いに出した。「自分の情報を出すほど、相手は『ここまで心を開いてくれるなら、自分も開こう』と仲良くなる。自己開示は、趣味や価値観など内面の話が中心だが、体を開くことで心も開けるタイプもいるのかもしれない」。
■法的な問題は?
「卑猥DM」に法的な問題点はあるのか。奥村徹弁護士によると、不特定多数に送っている場合は「わいせつ電磁的記録頒布罪」、恋愛感情や好意、またはそれが満たされない怨恨などから、反復・継続的に送付している場合は「ストーカー規制法違反」の可能性があるという。しかし、いずれも立証・処罰が困難で、警察に相談しても警告・停止命令が現実的だとの見方を示す。
ハヤカワ五味氏は、SNS運営側の責任も問う。「全裸の画像投稿はXもInstagramもすぐBANされるのに、なぜDMのチン凸は通るのか。ユーザーによっては通報がなくても、投稿が自動的にNG判定されている。DMの送信時に弾くなどの対策はできるはず」。 また、「DMもメールと変わらない」とし、「“プライベート感”を抱いていても、スタッフが見ているかも知れない。普通にコミュニケーションを取れば仲良くなる可能性もあるだろうが、チン凸から親密な関係につながることは100%ない」と断言した。 乙さんは「SNSの法整備が進んでおらず、DMや投稿は細かく規制されるべき」と考え、「未成年に送っている人も多々いるが、そこは自分は気をつけている。これからどうなるのか注目している」と語る。 あみち。さんは実体験を踏まえて、「注意喚起をすることが、むしろチン凸を増やす要因になることもあり、なんとも戦いづらい状況がある。どうにか法改正されることを願うばかりだ」と訴えた。(『ABEMA Prime』より)