牧瀬里穂“着物”にハマって30年!? 好きになったきっかけを語る「初めて歌舞伎を観たときに“うわぁ、楽しい!”と…」
女優・ミュージシャンの松下奈緒がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「Grand Seiko presents My Time My Story」(毎週土曜12:00~12:25)。月替わりでゲストをお迎えして、“願いが叶ったときのこと”や“達成したときの喜び”、“心躍る瞬間”について伺っていくプログラムです。2024年7月のマンスリーゲストは、俳優の牧瀬里穂(まきせ・りほ)さん。この記事では「着物」について伺った7月13日(土)放送の模様を紹介します。
◆心躍る瞬間「着物を着るとき」
松下:今月は、俳優の牧瀬里穂さんをお迎えして“心躍る瞬間”についてお伺いしています。今回、お話いただくのはどんな瞬間でしょうか? 牧瀬:「お着物を着るとき」です。 松下:それでは、時計の針をその瞬間にしていきましょう。お洋服とお着物を着る割合はどのくらいですか? 牧瀬:もちろん、着物の方が断然少ないんですけれども、月に1・2回は着ます。 松下:素敵です。お着物歴はどれくらいになりますか? 牧瀬:買い始めたのは20代前半で、自分で着始めたのは30代後半なので、15年くらいになるでしょうか。 松下:じゃあ、今では着付けもご自分で? 牧瀬:はい、習いに行って自分で着ています。 松下:すごいですね! きっかけは何でしたか? 牧瀬:小さい頃にバレエと日舞(日本舞踊)を習っていたのですが、母親に「どちらかにしましょうね」と言われて、そのときは“じゃあ、バレエにしようかな”と思って、ずっとバレエを習っていたんですね。 それから東京に出てきて、このお仕事をさせていただくようになると、勉強のためにいろんな舞台を観るようになったんです。そこで初めて歌舞伎を観たときに“うわぁ、楽しい!”と思ったんですね。(歌舞伎はもっと)暗くて難解なものだと思っていたら、楽しい演目で着物も鮮やかで“こんなに華やかなものなんだ”って。そこから“着物ってかわいいな”と思い始めたんです。 松下:ガラッと印象が変わったことがきっかけなんですね、観た演目がそうさせてくれたんですね。 牧瀬:(演目が)良かったですね。そのときから(着物を)自分なりに勉強し始めて、改めて日舞を習い始めたら(その教室に)林真理子先生がいらっしゃって。林先生の行きつけの呉服屋さんに連れて行ってもらったりして、お着物が少しずつ増えていった感じです。 松下:洋服と着物って、文化も着こなし方もまったく違うじゃないですか。(着物の世界は)どこから入っていけばいいのか難しいですし、やっぱり(私からすると)お着物って敷居が高いと言いますか。どのようにスタートしていくのが良いですか? 牧瀬:呉服屋さんに教えていただくことも大事だと思うし、自分で着物雑誌を読んで勉強することも大事だと思っています。でも私のなかでは、言葉が変かもしれませんが“コスプレ”だと思っています(笑)。 松下:なるほど(笑)。 牧瀬:だから“楽しもう”という気持ちが大事だと思います。 松下:好きなものを好きなように着て。 牧瀬:そうですね。 松下:ちなみに、今の時期はどういうものがお好みですか? 牧瀬:この時期だと爽やかな色。着物って、夏物だとしても重ねて着るので暑いんですけれども、自分は暑いのを我慢して、見ていただく方に“爽やかさ”を届けられるように、という心がけをしています。 松下:海外でもお召しになったことはありますか? 牧瀬:あります、お友達のウエディングパーティーとかで。 松下:そこでは(海外の方から)写真をたくさん撮られるんじゃないですか? 牧瀬:間近で(着物を)見たことがない方が多いので、帯のお太鼓のところを見て「このクッションは何?」って、すごく興味を持ってくださいます。 松下:お気に入りのお着物を着て、お出かけすることもありますか? 牧瀬:お友達とランチに行くときとか、観劇に行くときとか。なるべく“特別な日”とはあまり考えないようにして(着物を)着ています。 松下:それが一番素敵! 理想です。“着物だからこうしよう”じゃなくて、日常に着物を取り入れられるのって、一番贅沢な楽しみ方だと思います。 (TOKYO FM「Grand Seiko presents My Time My Story」2024年7月13日(土)放送より)