「もう私たちの大統領ではない」…“戒厳令”で揺れる韓国 尹錫悦大統領らを“内乱罪”で刑事告発・捜査へ 突然の“戒厳令”の背景に夫人疑惑も【news23】
5日未明には、野党が尹大統領に対する弾劾訴追案を国会に発議。7日夜に採決が行われるとの見方が有力になっています。与党は反対する方針を示していますが、8人造反する議員が出れば弾劾訴追案は可決されるため、与野党の駆け引きは激しさを増しています。 ■突然の“戒厳令” 背景に夫人疑惑も 尹大統領による突然の“非常戒厳”。その一因と指摘されているのが、金建希(キム・ゴンヒ)夫人の存在です。 共に民主党 金民錫(キム・ミンソク)最高委員 「非正常的な大統領が、非正常的な大統領夫人の、非正常的な権力欲を、非正常的に守ろうと、非正常的な手段を使った」 最大野党の幹部も指摘した「金夫人」の存在。どんな人物なのでしょうか。 尹大統領より12歳年下の金建希夫人。実業家として活躍し、韓国で初めての職を持ったファーストレディーとして注目されました。しかし… 金建希夫人 「よく見せかけるために経歴を大きく膨らませ、書き誤ったところもありました」 2022年の大統領選挙前に経歴詐称が発覚するなど、たびたび世間を騒がせました。 共同通信客員論説委員 平井久志氏 「かなり様々な疑惑があって、大統領に当選する前から、国民の中でも夫人に対する不信感というものが出ていたと思う」 夫人をめぐり、立て続けに浮上していた様々な疑惑。 特に厳しい追及を受けることとなったのが、「高級ブランドバッグを受け取った」収賄疑惑と「株価操作に関与した」疑惑です。 2つの疑惑をめぐり、現職の大統領夫人として初めて検察の事情聴取を受けた金夫人。高級ブランドバッグめぐる疑惑では… 知人 「次からはプレゼントできないけど」 金夫人 「こんなことしないで。本当にやめてください。もう」 実際に受け取ったとされる映像も。しかし検察は2つの疑惑について、金夫人を不起訴処分としました。 これだけではありません。2021年の国会議員の補欠選挙で与党の候補者選びに金夫人が不当に介入したという新たな疑惑も浮上。