デイトナ制したペンスキー、次なる目標は”ル・マン24時間での大勝利!”。御大ロジャー・ペンスキーも大興奮
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦、デイトナ24時間レースはポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの7号車ポルシェ963が、キャデラックとの激戦を制し総合優勝を果たした。 【動画ハイライト】IMSAデイトナ24時間レース2024 ポルシェにとってはこれが19回目(エンジンサプライヤーとしてはさらに4回プラス)のデイトナ制覇となるが、ポルシェとパートナーを組むチーム・ペンスキーとしては、マーク・ダナヒューとチャック・パーソンズがローラ・T70-シボレーを駆った1969年以来の勝利となった。 「信じられないよ」と86歳のロジャー・ペンスキーはIMSA Radioに今回の勝利について語った。 「今回はこれまでで最大の勝利のひとつだ。今、我々はル・マンでの大勝利を目指さなければならない」 デイトナでの成功について尋ねられ、彼はNBCに次のように語った。 「1969年のことを考えると、我々はローラでここに来たんだ。当時とはいろんなことが大きく変わっている。今日はスポーツカーレースで最大の観客がここに集まったことになる。IMSAには脱帽だ」 「そしてマシンを供給してくれているポルシェはもちろん、ドライバーたち、特にフェリペ(7号車のフィニッシュを担当したフェリペ・ナッセ)にも脱帽だ。24時間戦ってコンマ6、7秒の差だったんだ。競争の激しさは歴然だ。信じられないよ」 レース直後、motorsport.comがデイトナで優勝したことで6月のル・マン制覇にプレッシャーを感じているかと尋ねると、ポルシェ・モータースポーツのファクトリー・レーシング・ディレクター、ウルス・クラトレは次のように答えた。 「プレッシャーが大きいか小さいかは、明日の私に聞いてくれ!」 「素晴らしいのは、このクルマにそれが可能だと分かっているということだ。4台とも大きな技術的な問題もなくレースを走りきったことは印象的だ」 「だが同時に、まだ完全にそのレベルに達していないことも秘密ではない。ル・マンや他のすべてのレースに向けて、まだやるべきことがたくさんあるんだ」 ペンスキーのマネージング・ディレクターであるジョナサン・ディウグイドは、チームにとって画期的な勝利をもたらした7号車のドライバーたちに賛辞を送った。 「2台とも4人のドライバーで構成されたことで、多くのことを成し遂げられた」 「(優勝した7号車の)4人のドライバー全員がある時点でレースをリードしていたという事実が、彼らが一日中いかに強かったかを物語っている」 「6号車も優勝争いに加わっていたし、フェリペが7号車をフィニッシュラインに持って帰ってきた。しかし今日一日、誰ひとりとして足を踏み外すことはなかった」
Charles Bradley