藤浪晋太郎、乱調セーブ失敗2敗目 3点リード九回に2安打2四球4失点で1死しか奪えず 最速162キロも悪癖押し出し四球
メッツ傘下、3Aシラキュースの藤浪晋太郎投手が15日(日本時間16日)、ウースター戦で3点リードの九回に登板し、押し出し四球を含む1/3回2安打4失点、与四球2、奪三振1で2敗目を喫した。制球が乱れる悪い癖が出てしまった。3A成績は27登板、防御率6・53。 3―0の九回から4番手で登板した藤浪は先頭をカウント1-2と追い込みながら内角162キロ直球を中前へ運ばれる。続く打者もカウント2-2としたが、内角高め159キロ直球を中前へ。いずれも詰まった当たりで無死一、二塁のピンチを背負った。 7番ミラーを146キロスプリットで空振り三振に仕留め、立ち直ったかに見えたが、左打ちの8番打者には4球連続ボールで2死満塁。続く、左の9番打者にはカウント1-3から160キロ直球が内角に外れて押し出し四球。次打者を迎えて投球モーションに入ろうとしたところで、シラキュースベンチがタイムを要求し、投手交代を告げた。背番号19は納得のいかない表情でマウンドを降りた。 この日の藤浪は22球のうち12球がボール。制球が乱れる悪い癖が出て、わずか1死しか奪えなかった。1死満塁からマウンドに上がった5番手投手が2連続適時打で追いつかれ、最後は押し出し四球でサヨナラ負け。藤浪に4失点がつき、敗戦投手になった。 メジャー1年目だった昨季の藤浪はアスレチックスとオリオールズで64登板、7勝8敗2セーブ、防御率7・18。オフにメッツと1年335万ドル(約5億円)+出来高85万ドル(約1億2000万円)の好条件で合意したが、開幕ベンチ入りならず。さらに右肩の故障で5月中旬から6月下旬まで離脱し、7月下旬にはメジャー40人枠からも外され、構想外扱いとなった。 けがから復帰後は投球が安定し、7月2日から9月8日まで20登板は防御率1・85。24回1/3を投げて与四死球13、奪三振29。8試合連続無失点、4試合連続無四球と安定した投球を続けていた。しかし、前回12日の登板で2回を投げて2安打2失点(自責1)、1四球、2奪三振で9戦ぶりに失点した。