鈴木伸之、令和の“サラリーマン金太郎”役で学んだこと 「時代は違っても言葉の力は普遍的」
なってみたいのは「自社製品を営業するセールスマン」
――本作では、現代社会におけるコンプライアンスや価値観といったテーマに立ち向かう主人公像が描かれていますが、その見どころを改めて教えてください。 鈴木:SNSが普及し、便利な時代になって良い面も多い反面、少し肩身が狭くなったと感じることもあります。例えば、知らない人の言葉で傷つく人が増えたり、顔が見えない分、思わぬ受け取り方をされて関係が拗れたり。でも、実はすごく簡単なことで、一番大切なのは対話によるコミュニケーションしかないんです。僕はこの作品から、時代は違っても、言葉の力は普遍的だと教えてもらいました。 ――もし鈴木さんが俳優ではなく、サラリーマンとして働いていたら、どのような人物になっていると思いますか? 鈴木:自社製品を営業するセールスマンはやってみたいですね。 ――絶対に向いていると思います(笑)。 鈴木:自分でも実際に試してみて「こんな効果がありました!」と、商品の良さを自信を持って伝えられるように準備したり、地道にコツコツと動き回るスタイルで仕事してそう(笑)。 ――仕事で疲れた時におすすめのリフレッシュ方法があれば教えてください。 鈴木:最近、散歩の良さを改めて感じています。ただ街を歩くだけなのですが、普段通らない道や行ったことのない場所を歩くと、これまで気づかなかったものが見えてきて、新鮮な発見があるんです。仕事中はどうしてもスイッチが入りっぱなしになることが多いので、知らない景色を眺めたり、美味しいものを食べたり、スイッチをオフにしてリフレッシュする時間を作るのは大事なんだと思っています。 ――1月に封切られる本作にちなんで、新しいことを始めたいと思っている方にメッセージをお願いします。 鈴木:今は新しいことを始めるには良い時代だと思います。年が変わるタイミングも背中を押してくれるきっかけになりますよね。受験、就職、昇進など、それぞれの目標に向かって、リフレッシュしながら一歩踏み出してみてほしいです。あと、あまり考えすぎずにやることも大切です。 ――鈴木さん自身の2025年の目標は? 鈴木:健康に過ごすことですね。実は4年前に人間ドックを受けて、その時は何も問題がなかったのですが、それ以来一度も行っていなくて……。そろそろまた人間ドックに行って、安心したいなと思っています。健康があってこそ、何事にも全力で取り組めますからね。
佐藤アーシャマリア