時代に置いていかれたベテランが若き王者に意地の激勝!世代交代に抗う滝澤大志が王座戴冠に向け驀進!
16日、千葉・2AWスクエアにて『チーバトル198』が開催。ビッグマッチでの決戦に向けた前哨戦が過熱した。 今月23日には、TKPガーデンシティ千葉にて2AWが旗揚げ5周年大会を開催する。 同大会では仁木琢郎vs滝澤大志の2AW無差別級王座戦、真霜拳號&ナカ・シュウマvs吉田綾斗&チチャリート・翔暉の2AWタッグ王座戦の2大タイトルマッチが予定されている。 2AWの至宝たる2AW無差別級王座を持つ仁木琢郎(23)は、昨年11月に佐藤耕平を撃破して同王座を戴冠。その後はカズ・ハヤシ、若松大樹、吉野コータロー、吉田綾斗、花見達也、本田アユムと団体内外の強者を倒して防衛を重ねていき、勢いは増すばかり。若い仁木が団体を背負っていることは2AWにとって明るい話題だ。 しかし、この世代交代の波に全力で抗おうとするベテランも存在する。 5月末の大会でV6を果たした仁木の前に現れた滝澤大志(38)は、「今から18年前5月、僕はプロレスラーを夢見て千葉に来ました。 そしてプロレスラーとしてデビューして、日々第1試合終わったら、セコンドついて、いつかメインイベントに立つことを夢見ていました。 18年経った今俺は何してるんだ。第1試合戦って、紙テープ回収して、なんなんだよ俺は。チャンピオン仁木琢郎に問いたい!滝澤大志とは何ぞや!」と、いつの間にか隅へ隅へ追いやられてしまったことへの悲憤を叫び、主役に返り咲くべく仁木へ挑戦を表明した。 滝澤は、幾度も緊急事態宣言が発令されていたコロナ禍真っ只中の2AWを無差別級王者として支えてきた団体の柱であり、自身もこれを自覚して“ミスター2AW”を自称してきた。3度目の周年大会メインでの王座挑戦が決まった滝澤にとって、この試合は正念場の中の正念場だ。 この日のメインイベントでは、仁木琢郎&花見達也vs滝澤大志&若松大樹のタッグマッチが実施。 無差別級王座戦の前哨戦でもあり、仁木&花見の【紅炎】と滝澤&若松の【ぶっ飛べ☆ミサイルキッカーズ】という2AWを代表するタッグ同士の激突ということもあり会場は大いに沸いた。 両組ともにタッグ王座戴冠歴もあるチームだけに試合は一進一退の互角の攻防が展開。終盤には仁木と滝澤の一騎打ちとなり、仁木が優勢に進める。しかし、滝澤は普段は出さない回転地獄五輪パート1を繰り出して勝利。意外な引き出しを開けてきた滝澤が地力で勝って見せた試合となった。 試合後、マイクを取った滝澤は「仁木琢郎にとって滝澤大志とは何ぞや」と再び哲学的な問いを投げかけるが、仁木は「23日俺が勝って教えてやるよ」と塩対応。 最後は滝澤の「この俺、ミスター!(観衆「2AW!」)滝澤大志!」というコール&レスポンスで大会はエンディングを迎えた。 また、セミファイナルではタッグ王座の前哨戦として真霜拳號&ナカ・シュウマ&本田アユムvs吉田綾斗&チチャリート・翔暉&リッキー・フジの6人タッグマッチが実施。 真霜&ナカは2AWタッグ王座&NWAインターコンチネンタルタッグ王座のタッグ二冠王として絶対的な強さを誇示。2人の牙城を崩したい吉田&チチャであったが、この日は真霜がチチャを無道でレフェリーストップに追い込んで完勝を収めた。