<BOX>田口の八重樫との統一戦熱望話に挑戦者がプッツン!
大晦日に大田区総合体育館で開催されるプロボクシングのW世界戦の調印式及び計量が30日に同体育館で行われ、11度目の防衛に臨むWBA世界Sフェザー級スーパー王者の内山高志(36、ワタナベ)と、2度目の防衛戦となる同世界ライトフライ級王者の田口良一(29、ワタナベ)が、揃って一発でクリア。内山の挑戦者の同級6位、オリバー・フローレス(32、ニカラグア)、田口の挑戦者の同級7位、ルイス・デラローサ(30、コロンビア)もアンダーで計量をパスした。 田口が持つライトフライの階級は、前日に八重樫東(大橋)が激闘王の名に恥じぬ魂のファイトでIBFの同級ベルトを奪い、日本人3人目の3階級制覇に成功。WBC同級王者には、木村悠(帝拳)がいて、3団体を日本人が占めている。田口も「3人もいるので、いずれ統一戦をやると思っています。噛み合わせで盛り上がるなら八重樫さん。激しい打撃戦になると思う」と、八重樫との統一戦を熱望した。 ただ、八重樫が「何度もスパーをしてきたのでもういいでしょう。興味ない。勘弁してくれ」と、乗り気でないことを伝え聞くと「え?ここ最近はスパーをやっていないですが、興味ないですか?」とガッカリした答えを返して、記者会見場の笑いを誘った。 このやりとりにプッツン切れたのが、サングラスに皮手袋の異様様相で、怖い顔をしていた挑戦者のデラローサだ。まだ防衛戦も終えていないのに統一戦にばかり話題が向かっていることを通訳を通じて耳にしたサングラス姿の挑戦者は、マイクをとって「統一戦の話は、おれの試合に勝ってからにしろ。おれに勝つのは困難なことだぜ」と、話に割り込んだ。 田口も、応戦するどころか、「本当にそう。確かに今は、それより明日の試合に勝つこと。浮かれているつもりはないけれど、統一戦の話は試合が終わってから考えます」と、挑戦者の言葉に納得してしまっただけに、挑戦者も拍子抜けの表情。