<BOX>田口の八重樫との統一戦熱望話に挑戦者がプッツン!
それでも当日は、八重樫が、急遽テレビ放映のゲストとして招かれ、解説席に座ることが決定した。田口が勝てば、リング上と解説席で舌戦にも発展しそうだが、八重樫陣営の大橋会長は、「それは勘弁して欲しいな。もっとKO記録を続けるなどしてもらわないと、統一戦も盛り上がらないでしょう」と、統一戦には消極的。 井岡一翔との統一戦や最強ロマゴンの挑戦を受けるなど、数々の名勝負の末、3階級制覇した八重樫に対して、まだ1度しか防衛しておらず、日本王者時代に井上尚弥に敗れている田口は、まだネームバリューも実力も足りていないのが現実だ。さらに八重樫は、次戦はIBFの指名試合で、敗れた元王者のメンドサがオプション(次戦の対戦権利)を握っていて、初防衛戦に成功してもV2戦は再戦となる可能性が大で、しばらく両者が交わるタイミングもないのも実情。 挑戦者のデラローサは、24勝(14KO)5敗1分の経験豊かなファイターで、五輪で2度金メダルを獲得した中国の英雄、ゾウ・シミンとの試合(判定負け)などもある。インサイドに入りこんでのファイトが得意でフックを振り回してくるが、ライトフライにしても体格が小さく怖さはない。ここ5試合は負けがこんでいて、熱望する八重樫との統一戦を実現するためにも、田口は防衛に成功することはもちろん、インパクトのある勝ち方が、求められることになった。