「手持ちは1円だけ、電気代払えない」 大みそかの炊き出しに行列 幼い子連れた女性の姿も 那覇・与儀公園 沖縄
生活に困窮する人を支援しようと、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)が31日、越年炊きだしを那覇市の与儀公園と、平和通りに隣接するパラソル通りで始めた。 【動画】天国の父の思い受け継ぐ 創業100年、読谷村の台所「池城ストアー」総菜や弁当、正月のごちそうの「スーチカー(豚の塩漬け)」を求め、客足は絶えず
シチューとご飯、カップ麺など食料に加えて冬物の衣類を配布。与儀公園では男女約170人が列を作った。幼い子を連れた女性の姿もあった。 非正規で働いているという男性(50)は「給料は上がらないのに物価は上がり、家賃も上がった。悪いことばかりの1年」と振り返った。 つえをつく70代の女性はコロナ禍で仕事を失って以来、生活が不安定になった。「年金では足りないのに仕事がなく、手持ちは1円だけ。冬でよかったが、年明けの電気代が払えない」と嘆いた。 沖日労事務局の男性は「列に並ぶ人がコロナ禍前の3倍になった。以前は男性が多かったが、今は男女半々。貧困に苦しむ人が増えているのを実感する」と話していた。 1月1、2の両日も正午から与儀公園のパーラー前で、午後7時からパラソル通りで配布する。
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