クリスマスケーキ値上げも 商品に工夫凝らす洋菓子店
とちぎテレビ
物価高騰などの影響でクリスマスケーキをつくる原材料の仕入れ値が上昇し多くの洋菓子店で値上げを余儀なくされるなか、予算や人数などにあわせて商品が選べるよう工夫を凝らす店舗もあります。 宇都宮市岩曽町にある「グリンデルベルグ済生会北店」では今年、6種類のクリスマスケーキの販売を行っています。店舗マネージャーの女性は「イチゴのデコレーションケーキ5号サイズが今年も一番人気」と話します。 人気の商品は変わらなかった一方で変わったのは価格です。原材料の仕入れ価格の高騰が続き今年は人気のクリスマスケーキを50円から120円程度の値上げを行いました。物価高の影響による値上げは2年ぶりです。 最も値上がったのはチョコレートで前の年の1.5倍ほど。そのほか洋菓子に欠かせないナッツや卵、バターなどすべてで値上がりしています。さらに価格上昇は箱やリボンなど包装資材にも及んでいて前の年から平均で1.1倍から1.5倍ほどといいます。 物価高の影響からか、今年のケーキの予約の数は前の年から6%減る見込みです。 最近の購入者の傾向は5、6人で食べられる直径15センチのホールケーキからカットケーキに流れるケースも多かったといいます。しかし、今年は商品の中に2、3人で食べられる直径12センチサイズのホールケーキも加えサイズを小さくしても価格は落とさず高級感を高めた商品を用意するなど工夫を凝らしました。 客からは選択肢が増え選びやすくなったと好評で中にはサイズの違うホールケーキを2つ買い求めるケースもあるということです。
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