旧渋沢邸の内部公開、清水建設 青森から移設、一般公開を予定
清水建設は5日、青森県六戸町から東京都江東区の自社施設に移設した実業家渋沢栄一の旧邸宅の内部を報道陣に公開した。2代目当主の清水喜助が建築を手がけ、1878年に完成した当時の姿をそのまま残す。今後は一般公開を予定する。 渋沢栄一は日本の資本主義の父とされ、肖像画が描かれた新1万円札が今年7月に発行されることで注目されている。旧渋沢邸は木造2階建ての和風家屋のほか、1929年に増築され、応接室などを備えた洋館もある。戦後は国有の会議室などとして使われ、民間への払い下げを経て六戸町で保存されていたものを、2019年に清水建設が買い取った。今年1月には江東区の指定有形文化財になった。