阪神鳥谷、巨人阿部らのスタメン外しは正解か?間違いか?
当時は、4番打者も日替わりで休みながら使われ、ベニーが73試合、サブローが34試合、フランコが19試合任され、里崎氏も6試合打った。 里崎氏は、「出るか、DHか、休むか、を自分で選びなさい」と、たびたびボビーに聞かれたという。 選手にしてみれば、試合出場が減ると給料が下がるのでツープラトン起用に納得はいかないのだろうが、指揮官と選手が密にコミュニケーションがとれていて、「なぜ休養するか」のチームの戦術理解が浸透していればさほど問題にはならず、当時のロッテでは逆にチームがまとまっていたという。 「休養させることで選手がベストコンディションを維持できるならば、この起用法は有効でしょう。ただバレンタイン監督も、勝負のかかったシーズンの終盤では休養させないんです。フルパワーです。休ませていい時期と、休ませてはダメな時期をちゃんと見極めてマネジメントをしていました。その意味で、終盤でベテラン選手を深刻な故障もないのに休ませているようなら“ちょっと考えられない”というベンチの采配ということになりますね」 この年、ロッテは2位でレギュラーシーズンを終えたが、プレーオフ(現在クライマックスシリーズ)を勝ち抜き、日本シリーズでは、阪神に4連勝して“下克上”を成就し、日本一になっている。 鳥谷や阿部のスタメン外しの是非の本当の答えはシーズン終了後に出るのかもしれない。