さらに、「グループステージを３試合連続無失点で切り抜けた。相手にボールを持たせることもでき、スペイン戦ではその戦い方を選択するかもしれない」と含みを持たせつつ、「日本のサッカーは見ていてとても楽しい。スペインが勝つか負けるかは分からない。どちらが有利かと問われればスペインになるが、とてもスペクタクルな試合になるだろう」と展望した。 　また、番組MCが今大会のグループステージの総括に話題を振ったところでも、再び日本の話となった。 「欧州勢が実力的に抜けていて、まだ他の地域とは大きな差がある。ただ、格下と思われていたチームも力をつけていて、欧州勢が本来の力を発揮できなければ、サプライズが起こる可能性は高まるだろう。スペインがエジプトに敗れた（１－２）のはその一例だ。その中で、アメリカと並んで力をつけているチームの代表格と言えるのが日本で、とても良いサッカーを見せている。A代表の強化がアンダーカテゴリーのチームにも表われているようだ」 　 　一方、海外サッカーに造詣が深いことで知られるスペイン紙『アス』のアリツ・ガビロンド記者も、日本の成長を認め、「日本はタフな相手だ。前回の東京大会でも準決勝で対戦し、スペインが（１－０で）勝利した。スペインはグループステージの戦いぶりから大きく変わることができなければ、苦戦は免れないはずだ」と警戒する。 　勝てばメダル獲得に大きく近づき、負ければ即敗退。スペインと日本が２大会連続、今度は準々決勝で激突する。 文●下村正幸