“東海の撮り師”と呼ばれた男…譲渡目的で盗撮動画を保存した疑いで逮捕 盗撮愛好家グループで管理か 犯行多発のエスカレーターでは鏡が対策に
女性の盗撮動画を他人に送る目的で保存していた疑いで、捜査員に「東海の撮り師」と呼ばれていた男が逮捕された。 【写真】「東海の撮り師」と呼ばれた男 こうした盗撮の被害は大阪でも増え続けていて、その多くが「エスカレーター」で発生している。 効果が出始めている、ある対策を取材した。
■「盗撮動画などを共有する愛好家グループが存在し容疑者が浮上した
リポート大野雄斗記者:正午ごろです。今村容疑者を乗せた車が、布施警察署に入ります。 8日逮捕された、三重県津市の飲食店従業員・今村諭太容疑者(34)。 捜査員たちに「東海の撮り師」と呼ばれていた。 今村容疑者は去年4月、四日市市の商業施設のエスカレーターで女性のスカートの中を盗撮し、他人に渡す目的でインターネット上に保存した疑いがもたれている。 事件の背景には、盗撮動画などを共有する愛好家グループが存在していた。 大阪府警が大量のデータを保管していた石川県の自称会社員(37)を摘発し、SNSでつながっていた今村容疑者の関与も浮上したのだ。
■「東海の撮り師」と呼ばれた男は「5~6年前から600回から800回盗撮していたという
グループでは、見つからないように盗撮する方法などの「情報交換」も…。 警察に「5~6年前から盗撮していた」と話す今村容疑者。 回数は「600回から800回」と供述しているということだ。 大阪府警によると、府内で確認された盗撮被害は、集計した2019年以降増え続けていて、去年は7割ほどが商業施設や駅での発生だった。
■盗撮が多発する「エスカレーター」での対策
特に狙われやすいのが「エスカレーター」だということで、大阪府警と阪急電鉄が対策に乗り出した。 記者リポート:こちら阪急大阪梅田駅のエスカレーターですが、柱に鏡が設置してあります。 縦50センチ、横30センチほどのこの鏡。 カメラの広角レンズのように広い範囲が映る。
■設置後は盗撮の被害は確認されていないという
実際にエスカレーターに乗ってみると…。 記者:こちらの鏡を見ると、後ろを振り返らずとも、後ろに乗っている人の姿がよく見えます。 鏡は去年7月に設置され、それ以降、盗撮の被害は確認されていないということだ。
■エスカレーター利用者にも好評
エスカレーター利用者:自分も後ろ気にしてみたりとか、周りの方も気づいてくれるきっかけになるのではないかと思いました。 エスカレーター利用者:犯罪とか盗撮をする側の人にも影響があるだろうし、いいと思います。 曽根崎警察署・北川龍生活安全課長:自動的に自然に被害防止につながる、安心安全なエスカレーターになるのはいいことかなと。 来週には駅だけでなく、梅田の「阪急三番街」のエスカレーターにも、鏡を設置するということだ。 (関西テレビ「newsランナー」 2025年1月8日放送)
関西テレビ