自衛隊向け機器増産、東京計器が新棟稼働…「日本の防衛力維持・強化に貢献していく」
東京計器は25日、栃木県那須町の那須工場敷地内で「防衛管理棟=写真」を竣工し、稼働した。投資額は約15億円。政府の防衛予算増額に伴う需要拡大に備え、増産へ向けた生産場所の確保や将来的な新製品開発に対応する。 新棟は2階建てで、総床面積は5580平方メートル。屋上での太陽光発電や高断熱仕様とすることで空調効率を高め、温室効果ガス(GHG)排出量を削減する。防衛事業の管理・調達機能も集約する。 安藤毅社長は同日開いた竣工式で、「創業当時から日本に必要なものを国産化する挑戦を続けてきた。日本の防衛力維持・強化に貢献していく」と決意を示した。 那須工場では主に陸海空自衛隊が保有する航空機や艦艇向けの搭載機器を手がけている。同社の2024年4―9月期の防衛・通信部門の受注残高は、前年同期比42・8%増の408億円と過去最高を更新した。