<2020センバツ交流試合>高校野球独自大会、福岡で開幕 全国に先駆け 2カ月半ぶり公式戦
新型コロナウイルスの影響で中止となった第102回全国高校野球選手権大会と地方大会の代わりに各都道府県の高校野球連盟が開く独自大会が21日、全国に先駆けて福岡で開幕した。福岡県高野連が主催し、全国の高校野球の公式戦としては4月5日の春季沖縄大会準々決勝以来、約2カ月半ぶりとなった。 この日は福岡県久留米市の浮羽工のグラウンドに3チームが集まり、保護者や関係者以外の入場は制限して「無観客」で2試合を実施した。試合開始のあいさつで整列する両チームの間隔は通常の2倍に広げ、勝利チームの校歌斉唱は選手同士が距離を取って2列に並ぶなどの感染対策を講じた。 福岡県高野連の野口敦弘理事長は「3年間の成果を出して気持ちを切り替えて次のステージにいける大会を実現できた。ただ、感染リスクは取り払われたわけではない」と話した。 夏の全国制覇の経験がある三池工の3年生はこの日が引退試合。次郎丸岳博監督は「もっと試合をさせてあげたかったとも思うが、選手は生き生きとプレーしていた。区切りのタイミングをもらえたのはありがたい」と感謝の言葉を述べた。【吉見裕都】