日本絹の里 絹産業支えた伝統の技が集結 群馬・高崎市
伝統の技術を継承し、ものづくりに取り組んでいる県内の作家による作品展が、高崎市の日本絹の里で始まりました。 この企画展は、絹産業を支えてきた匠の技を広く知ってもらおうと開かれているものです。会場では、染色や木工、人形などの創作活動を行っている県作家協会のメンバー10人の代表作や新作、合わせて91点が紹介されています。 石の彫刻などを手掛ける高崎市の倉田辰彦さんの作品では、粘土を使った陶芸とは異なり石を削って器の形を形成しています。高温で焼くことで溶けた形をそのまま生かした作品もあります。また、高崎市の染色家・田中正子さんは、江戸小紋のほか、歌川広重の「東海道五十三次」の絵を染色した作品も紹介しています。 このほか、繊細な木工細工や重厚感あふれる銅板工芸、つる工芸など、熟練の職人が織りなす匠の技を心ゆくまで鑑賞できます。伝統の技を継承する県作家協会の作品展は、来年2月3日まで開かれています。