ひろゆき的パリの歩き方「『権力者の力を見せつけている感じ』が楽しめます」
26日に開幕したパリ五輪。パリといえば、本誌連載でもおなじみのひろゆきさん。在住9年ということで、パリのオススメの場所などを聞いてみたいと思います。 【写真】ひろゆきオススメの「地下納骨堂」 * * * ■物価高のパリで安く食事を済ませるコツは? ――ひろゆきさ~ん、お疲れさまですー。 ひろゆき(以下、ひろ) はいは~い。 ――五輪開催ということでパリは今、盛り上がってますか? ひろ フランス人に「五輪に期待していますか?」と聞いた今年5月の調査では、「とても期待している」と「まあまあ期待している」を合わせると37%でした。一方で「まったく期待していない」「あまり期待していない」は57%です。フランスではパリ五輪に期待していない人のほうが多いみたいですー。 ――東京五輪のときもそうでしたけど、五輪の人気に少し陰りがあるみたいですね。 ひろ 観戦チケットは、まだまだ余っているみたいですよ。 ――ということは、今からパリに行くと決めても五輪を生で観戦できちゃうと。ちなみに、パリに行ったときに注意することってありますか? ひろ パリはスリだらけなので、近寄ってくる人には気をつけてください。「アンケートを取りたい」と言ってくる人には「NO!」とキツく言いましょう。アンケートを書かせて、そちらに注意を引きつけている間に仲間がカバンやポケットから貴重品を取るというスリ集団がいます。 ――パリに行く皆さんは、気をつけてください。あと、パリに行ったら、ここは見ておいたほうがいい所とかありますか? ひろ オススメは「カタコンブ・ド・パリ(地下納骨堂)」です。約600万人の遺骨が納められていて、中に入ると最初の5分くらいは人間の骨がたくさんあることに驚くのですが、時間がたつと何も感じなくなるんです。そんな人間の鈍感さが面白いです。あと、骨の積み重ね方がオシャレなんですよね。 ――へー。夏だから涼みに行くにはちょうどいいですね。ほかにはありますか? ひろ 「ルーブル美術館」は定番なので、行っておいたほうがいいと思います。後から「なんで行かなかったの?」とか言われないように......。 ――「モナリザ」とか、「ミロのビーナス」とかがあるんですよね。芸術とかよくわかりませんが、取りあえず"本物を見た"ということが大事なんですよね。 ひろ あとは「ベルサイユ宮殿」もやたらと広いので、全部見て回ると達成感が得られますよ。郊外にこんなにデカい庭園やら宮殿やら離宮を造って、「権力者の力を見せつけている感じ」が楽しめますし。 ――「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と言ったマリー・アントワネットが住んでいたんですよね。フランス革命のときにギロチンで処刑されたとか教わった気がします。 ひろ 「ケーキを食べればいい」は、後世の創作らしいですよ。 ――マジすか? ひろ それから、土日に開催されている「クリニャンクールののみの市(古物市)」もオススメです。3000店以上出店するといわれているパリ最大ののみの市です。古い家具やら食器やらがいろいろあるので、暇つぶしに見るのならいいのではないかと思います。何しろ見るだけなら無料ですし......。 ――日本から海外に行くと、物価の高さに困りますから、無料というのは最高ですね。