「10年前」のエアコンを使っていますが、新しいエアコンと比べるとどれくらい電気代が違いますか?
寒い冬の時季にも活躍するエアコンですが、10年以上前に購入した古いエアコンを使っているというご家庭もあるのではないでしょうか。 そこで気になるのが、最新のエアコンとの省エネ性能の差。最新のエアコンの場合は、やはり電気代が安いのでしょうか? 本記事では、エアコンの年間電気代の算出方法をご紹介したうえで、10年前のエアコンと新しいエアコンの電気代を比較してみましたので、気になる方はご覧ください。
エアコンの年間電気代の算出方法
エアコンの年間電気代の計算方法は、以下のとおりです。 ●エアコンの年間消費電気代=期間消費電力量(キロワットアワー)×1キロワットアワーあたりの電気料金単価(円/キロワットアワー) ※1キロワットアワーあたりの料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価を参考に、31円/キロワットアワーで計算 期間消費電力量とは、一年を通じてエアコンを使用した場合の電力量の目安のことで、エアコンのカタログやメーカーの製品ページに記載されています。 なお期間消費電力量は、日本産業規格(JIS)で定められた以下の基準に基づいて算出されています。 ●外気温度:東京 ●設定温度:冷房時27℃/暖房時20℃ ●期間:冷房期間(5月23日~10月4日) ●暖房期間:(11月8日~4月16日) ●時間:6:00~24:00(18時間) ●住宅:JIS C9612による平均的な木造住宅(南向き) ●部屋の広さ:機種に見合った部屋の広さ 表1
※一般社団法人 日本冷凍空調工業会「期間消費電力量を省エネ性の目安にお選びください エアコンの期間消費電力量について」を基に筆者作成
新しいエアコンと10年前のエアコンの年間電気代を比較
あるメーカーの同じシリーズのエアコンを、2023年モデルと2013年モデルそれぞれの期間消費電力量・電気代を調査した結果は表2のとおりです。 表2
※筆者作成 今回調査したメーカーのエアコンのシリーズでは、10年前の機種と最新の機種における期間消費電力量に大きな差はありませんでした。 電気代の差は、最大でも10~15畳の1519円で、それ以外に関してはほとんど変わらないという結果が得られました。 ただし、ある一つのメーカーのシリーズだけを調査しているため、必ずしもすべてのエアコンに当てはまるというわけではありませんので、ご注意ください。