ジャニーズ元所属タレント2人、スマイルアップ社などに470億円の賠償求め米ネバダ州で提訴
【ロサンゼルス=後藤香代】旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡り、元所属タレントの男性2人が、旧事務所から名称変更した「SMILE―UP(スマイルアップ)」と藤島ジュリー景子前社長らを相手取り、米ネバダ州クラーク郡の裁判所に提訴した。損害賠償請求額は計3億ドル(約470億円)以上に上る。 【写真】山口達也さん「泥酔しないと眠れなかった」
提訴は18日付。訴状によると、現在43歳の男性は15歳だった1997年3月、37歳の男性は14歳だった2002年8月、事務所創業者のジャニー喜多川氏(2019年死去)がネバダ州ラスベガスに旅行した際に同行し、ホテル内で喜多川氏から性被害を受けた。
男性らは「喜多川氏による性的虐待の結果、心的外傷後ストレス障害(PTSD)やうつ病などを患っている」と訴えている。
提訴を受け、スマイル社は19日、「(原告は)日本国内に住んでおり、米国の裁判所に管轄は認められないと考えている。米国の弁護士にも相談しながら、今後の対応を進めていく」とのコメントを発表した。